『道草のたのしみ2007』 2007.5/21(月)〜5/26(土) 11:00a.m.〜6:00p.m. (日曜日は休廊・最終日は5:00p.m.まで) 会場: 時コレクション ※クリックで「時コレクション」のHPにリンクします 〒104-0061 東京都中央区銀座4-3-6 名古屋商工会館6F (エレベーターを降りてすぐ左) ※2007年個展の案内はこちら |
様々な作品が手元に揃ってきたらぜひ 開いてみたいと思っていた個展・・・。 念願だった個展の6日間は夢のようで 本当にあっという間の日々でした。 皆さんにゆっくり作品を見て頂けた事、 会場にて様々にお話いただいた感想、 すべてを励みにしてこれからも 描いてゆきたいと思います。 会場の様子をまとめてみました。 のんびりと道草気分でご覧になって下さい… (新作は追ってHPで作品発表してゆきます) 2007.6.1 しまむらようこ |
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◎作品名をクリックするとそれぞれの会場風景に移動します A:『花野〜秋の七草』● 『あけぼの〜春の七草』● B:『織りなす色 つむぐ時』○ 『小作品(15作品/全21作品中)』●※ C:『照耀(しょうよう)』● 『小作品(6作品/21作品中)』●※ 『朧光(ろうこう)湧く』● D:『想(おもう)』(額2点)○ E:『春の七草(新作)』●※ 『時のうつろい』● 『閑かなる刻』● 『どくだみ/つばき/白つつじ/たで』(アクリル画連作) 『豊穣(ほうじょう)』● F:『まどろみ』● ●…日本画 ○…色鉛筆画 ※…新作 |
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〜Aを眺める〜 |
左:『あけぼの〜春の七草』(A3号) 春の七草が花咲く季節はそれぞれに違いますが、絵の中では一斉に咲き揃う姿を描きました。春の七草は身近で愛着のある草花ばかりです。 右:『花野〜秋の七草』(A3号) 風流で秋の気配いっぱいの草花たち。また再びそれぞれの草花を描いてみたいと思っています。 どちらも2006年秋に参加した日韓交流絵画展に出品した作品。 「春の七草」と「秋の七草」それぞれが対になるような構図を意識して描き、額を選びました。 |
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〜Bを眺める〜 |
右下:『織りなす色 つむぐ時』(180mm×130mm) ワトソン紙に透明水彩絵の具と水彩色鉛筆を使って、9種類の色々な花と実を描いた、2005年の作品。 以前は12枚のポストカードが入る、屏風上のパーテーションの中に入れて会場に展示していたものを、今回改めて額装しなおしました。 左上:『小作品(15点)』 様々な大きさ・色合い・形の、特徴が面白い小さな額を買い集めて、それぞれの額の雰囲気に合う絵を21点描きました。(写真はそのうちの15点)すべて個展に合わせて描いた新作です。 限られた画面に何を描こうかと考える時間も楽しく、また大きな画面ではなかなか試す事が出来なかった様々な技法や素材を使うことが出来て、勉強になりました。 |
〜Cを眺める〜 |
棚右:『照耀(しょうよう)』(F8号) 憧れの日本画の世界を覗くきっかけになった最初の作品です。 岩絵の具ではなく顔彩(がんさい)という一種の泥絵の具を使って色紙に描きました。 ヒマワリの持つ輝くようにまぶしい生命力と、子供の頃に感じていた「いつか終わってしまう夏休みの寂しさ」を思いながら描きました。 棚左:『朧光(ろうこう)湧く』(F30号) 2004年に描いたこの絵は、「金泥」や「銀箔」の使用、そしてなによりも「大きな画面の構成」と言う私にとって初めての挑戦が多い日本画の作品となりました。 ミモザ(銀葉アカシア)の輝くような花の姿をどのように表現しようか試行錯誤しつつ、1年近い時間をかけて細かに描きこみました。 |
〜Dを眺める〜 |
左:『想(おもう)』(額2点) 私が身近な草花の絵を描くきっかけとなった記念すべき最初の色鉛筆画シリーズ。 足の手術を経てリハビリ入院中に、1日1枚のペースで描き続け60枚以上の作品が手元に残り、その中から選んだ10点を額装しました。 それぞれのモチーフになった草花実は、早朝病院周辺を散歩して自分で見つけたり病院で知り合った入院仲間が見つけて、モチーフにと持ってきてくれたもの。 子供の頃に遊んだ懐かしい草花にゆっくり向き合って過ごした時間と、入院中の思い出や様々な情景を今でもはっきりと思い出すことの出来る、色々な意味で宝物の作品です。 |
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〜Eを眺める〜 |
■『豊穣(ほうじょう)』(B2号) 2006年に参加した日韓交流絵画展に出品した「粟(あわ)」を描いた作品。 B2号のパネルを使って横に長い構図を活かし、風にざわめく粟が一面に広がるその風景の一部分を切り取るように描きました。すべてが黄金色に輝く収穫の季節より少し前の、葉や茎に緑が残る頃の風景です。 ■『どくだみ・白つつじ・つばき・たで』(300mm×300mm)アクリル画 2002年に制作したこのアクリル画4点の連作は日本画に憧れて描いたもの。 木製パネルにジェッソ(地塗り剤)を使用してガーゼを貼りこんだキャンバスを自分で作り、その上にアクリル絵の具を重ねてしっとりとした風合いを作りました。 4点連作として飾る事も出来ますが、我が家では1点ずつ季節ごとに架け替えて楽しんでいます。 ■『閑かなる刻(しずかなるとき)』(F20号) 以前から描きたいと想っていたのうぜんかずらの花。枝垂れる枝先に揺れ咲く様子が素敵だと思っていました。 近所の庭先に鮮やかに咲く花を見つけ、突然訪問して写真撮影をお願いし、それをもとにスケッチを重ねて仕上げまでこぎつけた作品です。 今咲き誇る紅い花、花を落としつつなお残るシベ、まだ硬く結んだつぼみのそれぞれの様子に魅せられました。 ■『時のうつろい』(F30号) 白く粉を吹く松の木の切り株の周り一面に真っ白などくだみの花が咲く、私の好きな場所があります。 時間の流れと変化の中にも、変わらぬものと繰り返す何かがある様を、静かに表現したいと思いました。 ■『春の七草(新作)』(変形:600mm×300mm) 2006年にA3サイズの画面に描いた『あけぼの〜春の七草』をベースにして横長の変形画面に構成しました。 春の七草の柔らかさや瑞々しい感じを以前よりも強く表現したいと思い、背景色には少々明るい色調を重ねました。身近な野に芽吹育つ草花は、それぞれ微妙に色合いの違う緑色です。日本画の岩絵の具はそんな草花と同じように、微妙な色合いを表現してくれるような気がします。 草花の姿を描く事の多い私の絵の具箱の中は、いつの間にかそんな様々な緑色でいっぱいになりました。 |
〜Fを眺める〜 |
左:『まどろみ』(F8号) 丸くなって眠る「うり坊(イノシシのこども)」とカラスウリの実。言葉遊びも兼ねたモチーフを描いたこの作品は、今年(2007年)2月に行われたグループ展に出品しました。 2007年の干支であるのと同時に、自分の干支でもある思い入れのある動物です。 草花を描く事が多かった私にとって珍しい絵になったと共に、動物を描く面白さも知った作品です。 |
また「次回」がありますように 制作に励みます…! |