ぼうしをかぶって
でかけませんか
風の強い日、 道端にたくさんのどんぐり達。 揃いの帽子もそのままに、 お日様に当たって光っていた。 形と色を選んで、 持ち帰るのは二つにしようと思っても、 いつのまにかポケットの中には、 片手で持ちきれないどんぐり達。 あきらめきれずに皆持ち帰って、 コレクションに加えてみる。 土に返って芽吹くはずが、 こんな所でさぞ困っただろう。 そんな風に思ったら、 ちょっと可笑しくなってしまった。 帽子をかぶってよそゆきの、 どんぐり達が本当に 困惑顔に見えてきたから。 姥目樫(うばめがし)の実 スケッチ:2000.9.22 はがき紙 水彩色鉛筆 マーカー、鉛筆 |