春も夏も
春も夏も 知っている
空を望む枝先ではなく 古幹の大地近くに 脇芽を伸ばして それでも育つキミ
春の萌えには さぞかし柔らかかったろう 夏の日差しに さぞかし色濃く育ったろう
今 刻む深い葉脈と 移り変わるその色と 目立つ大きな虫喰い穴と ほんの少しの枯れ色が
春も夏も そこに居た キミの健闘を 知っている
桜(さくら)の葉
スケッチ:2000.10.3
はがき紙 水彩色鉛筆、マーカー
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