しもやけ
かじかむ指先に うす紅さす
鮮やかに紅一色に 染まる桜の葉より、 所々を色濃く染める そんな紅葉の方が、 趣深く見える。
冬の近づきを知らせる、 凍える澄んだ朝日の中。 川面に光る反射さえ、 なぜか冷たさを含む そんな空気の中。
無防備な頬や鼻先や、 祈りささげるように 合わせた指先が、 ほんのり ほんのり 薄紅に染まる様に 似ているからだろうか。
そんな薄紅に、 血の通いを 感じるからだろうか。
色付いた桜の葉
スケッチ:2000.10.15
はがき紙 水彩色鉛筆
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