朝日が
染める色
群青の夜空 東から色変え始める。 ほんの少し前 白く瞬きあう星々、 溶け込みつつ 空の一部に変わりゆく。 頭上に広がる今日の色、 足元揺れる水面に、 たゆたゆとうつりこむ。 そして足音ひそめつつ、 川辺の道を乗り越え、 そろそろと木肌のぼり、 震える木の葉暖める。 昨日の夕陽 鮮やかに 黄昏色に染めた葉に、 今日の朝日 柔らかく 始まる予感の淡色で、 ふわりふわりと透明に 一色やさしく重ね置く。 楠(くすのき)の葉 スケッチ:2000.10.23 はがき紙 水彩色鉛筆 |