そこに或るということ
あまりにも
当たり前のように或るもの
あまりにも
さりげなく或るもの
見過ごして
気が付かずにやり過ごすもの
枝を払った 街路樹や
季節変わりの 予感の風が
こんなにも さりげなく
そこに或るということ
とりかこむ 景色が
肌ふれる 空気が
ふと気付く 季節が
こんなにも さりげなく
そこに或るということ
2004年 グループ展発表作品
(12点連作) 制作:2003年〜2004年
水彩色鉛筆
はがき紙(10cm×10cm)