菜の花(なのはな)
ひたすらに ひたすらに
しとしとつづく 雨垂れの
しずくのなかに とけだして
空気さえほんのりと 菜の花色に染まるだろう

ひたすらに ひたすらに
しんしんふける おぼろ夜の
月のあかりに とけだして
夜空さえぼんやりと 菜の花色に染まるだろう
シリーズ
「そこに或るということ」