小手毬(こでまり)
みずぬるむ ひだまり
絹のかがやき 手毬にまとい
はらはら はらはら みだれ散る
季節外れの 淡雪は
風の招きに さそわれて
行き先に しるべをつくり
ひるねの鼻先で ワルツをおどり
音符のように ちらばって
はずむ心を 形にする
シリーズ
「そこに或るということ」