閑かなる刻



のうぜんかずらの花

灼熱の真夏
吹き抜ける一陣の風
さざなみ立つ音々
枝垂れ揺れる紅き花々

静寂のなかに
受け継ぐものを宿して
さざなみ揺れる
閑かなる刻

『閑かなる刻(とき)』
凌霄花(のうぜんかずら)
制作:2004年 夏
F20号 雲肌麻紙
岩絵の具

夏の盛りに次々と咲き乱れた 印象的な朱色ののぜんかずらを 岩絵の具の面白さを感じつつ描きました。 これから咲こうとする蕾と シベを残して花を落としたものと 今まさに咲き誇る花を対比しています。


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